A3!第1部の(1部と言っていいのか?)最終章となる冬組のストーリーも最後まで読みました!
冬組も春夏秋とテイストは違うけれど、読み応えがあって良いストーリーでした~!
たしかに、アプリのユーザーレビューで「ストーリーがいい」という評価が多い理由が分かります。
というわけで、冬組のストーリーをざっと紹介したいと思います!
大人が揃う冬組は自己主張しない役者ばかり?
冬組オーディションの当日、劇場にやってきたのは……
たった2人。
1人は「町の添い寝屋」をやっているという色気たっぷりな雪白東。
彼は万里と十座がストリートアクトをしている様子を見ています。
芝居は未経験だけれど興味があるという彼と、
もう一人、やたらと控えめな月岡紬。
彼は演劇の経験はあるけれどブランクがあるため初心者として扱って欲しいと言いますが、入団テストのエチュードでは秋組のメンツを唸らせる芝居を見せます。
2人の入団が決まったところで、他にも加入してくれるメンバーを探すため、みんなでストリートアクトをやることに。
万里と十座、紬と東というメンバーで取り組んだストリートアクトはヤクザ物。
その荒っぽいセリフに興味をもって足を止めた一人の男、職業・詩人の有栖川誉も入団をすることに。
誉の披露した詩はとても前衛的で、なんだか微妙な気持ちになるMANKAIカンパニーのメンバー達。
ちなみにA3!はフルボイスなので、誉のこの不思議な詩も全部ボイス付です!
誉の声優はユーリ!!!on ICEの勝生勇利役で注目を集めた豊永利行さん。
豊永さんが情感たっぷりに読む詩はなかなかのものですよ!
そして街中でばったり出会ったのが、GOD座の看板役者だった高遠丞。丞はGOD座がMANAKAIカンパニーに太一を刺客として送り込み、芝居をめちゃくちゃにしようとしたというGOD座の座長のやり方に立腹してGOD座を退団していました。
芝居はやりたいけれど、GOD座から圧力がかかっているためにどの劇団にも入れないと漏らした丞に、それならMANKAIカンパニーに入ればいい、と誘いをかけます。
MANAKAIカンパニーの一員となることが決まった丞でしたが、実は紬と知り合いだったようで……
それも良い知り合いではなく、過去にぶつかり合った様子。
紬は丞に遠慮し、丞は紬に対してきつい言葉をぶつけます。
それでもとにかく冬組のメンバーが4人まで増えたことに安堵しながら寮まで戻ると、なんと寮の玄関の前で寝ている青年が一人!
中に運び込みますが青年はなかなか目を覚まさず、ようやく目を覚ました青年と話してみると、自分の名前以外はまったく記憶がない様子。
御影密と名乗った彼は所持品もなく行くところもなく、そして警察は嫌だと自己主張したため劇団の寮に入りながら劇団員として活動することになりました。
そんなわけで稽古が始まったのですが、問題は誰がリーダーになるか。
なんとなくリーダーが旗揚げ戦の主演を務める、という流れになっていたのですが、誰も立候補しません。
夏組は全員が立候補したのと正反対!
まさにこの辺にも季節感を感じますね~!
最終的に紬がリーダーと主演を務めることに決まるのですが、丞との空気感はぎくしゃくしていて前途多難な雰囲気満載なのです!
劇団七不思議がメンバーの心を開く
さて、MANKAIカンパニーには七不思議があり、支配人がその七不思議を皆に語るという場面があります。
七不思議とはいってもおどろおどろしいものではなくて、ドラえもんのポケットから出てきそうな便利グッズみたいな夢のある七不思議!
ところがこの七不思議を冬組のメンバーは体験することになるのです。
例えば紬と丞は「同じ毎日を繰り返してしまう」という七不思議を体験します。
昨日と同じ出来事が起きて驚いているのは紬と丞だけ、他のメンバーはまったくいつも通りで、日付もずっと変わりません。
驚き戸惑う紬と丞ですが、ずっとぎくしゃくしていた2人が和解した翌日、日付がようやく先に進んで、2人はワンデーループから抜け出すことができます。
……ここまでならよくありそうなのですが、笑えるのは、三角もこのループに気付いているということ!
しかも同じ一日を繰り返すため、三角が問題にしているのは
せっかく拾ってきたさんかくが無くなってしまうこと(笑)
ここ、冬組のストーリーの中で一番好きな場面かもしれません(笑)
しかしへこたれない三角は「今日は昨日と違うさんかく探す!」と元気に出かけていきます。
いいなあ……
こんな七不思議は、寂しさと不安からメンバーと距離を置こうとした東や、記憶を失ったままの密、そして「他人の気持ちが分からない」ことに悩んでいた誉にも起こります。
けれど七不思議を通し、彼らは少しずつ他のメンバーと歩み寄り、心を開いていくのです。
ただのホラーとかファンタジーなら「安っぽい展開だなあ」と感じてしまうところですが、A3!冬組のストーリーはそこに人間的な成長や悩みを映しているため、なんだか納得できるんですよね!
皆で密の生活用品のショッピングへ!
さて、寮で寝泊まりできるようになったはいいけれど、所持品ゼロ、当然所持金もゼロの密は生活に必要なものがだいぶ不足していました。
それに気づいた面々はみんなで密の生活用品を買いそろえに行く事になります。
これには監督の「みんなで買い物をしたりすればみんなの距離が縮まるかも」という仲良し作戦も含まれていました。
密の部屋には家具もほとんどなかったので、家具屋に行くことに。
たぶん、イケアとかニトリな感じかな(笑)
ここで笑えたのが、それぞれがおすすめする家具がみごとに自分の趣味を反映しているという点!
誉が進めるのはロココ調の優美なアンティーク家具。
東は重厚な桐箪笥。
紬は木目が基調のナチュラルなもの。
丞はスチール素材のアメリカンな家具。
面白いなあ、と思いました。
最終的に密が選んだのはシンプルなモノトーンの家具で、それを見た誉は
「オセロでもできそうだ」
という感想を漏らします(笑)
ちなみに密の生活用品を勝ってくれたのは東と誉。
買い物のために車を出してくれたのは丞(紬と東はペーパードライバー)という、「大人が集まったなあ」感が満載の冬組の買い物風景でした。
GOD座とのタイマンアクトで劇団の未来をかけて勝負する!
さて、冬組の旗揚げ公演はGOD座とのタイマンアクトも兼ねることになります。
タイマンアクトとはひとつのテーマに沿って同じ観客の前で連続して芝居をうち、どちらが面白かったかというのを投票で決めるアクティビティ。
GOD座の提案は
「もしGOD座が買ったらMANKAIカンパニーは解散する、MANAKAIカンパニーが買ったら、GOD座の公演の収益を全部MANAKAIカンパニーにプレゼントする」
というもの。
GOD座にいた丞は「1,000万円くらいは売り上げがある」と話し、上手くいけばMANAKAIカンパニーは一気に借金を返済することができますが、失敗すれば劇団解散の危機です。
受けるのか断るのかさんざん悩んだ末、紬はタイマンアクトを受けることに。
冬組のリーダーであり、主演も務める紬の重圧は相当なものだっただろうと思います。
芝居は一人でやるものではなくチームプレイですが、劇団の運命が自分にかかっているとなるとね……
けれど丞や紬という演劇経験者がひっぱっていく冬組の芝居の完成度は高く、幕を上げてみれば、多くの観客が満足する出来となっていました。
しかしGOD座で主演を張っていた丞のファンがMANKAIカンパニーでの芝居を見に来て、GOD座とは違うテイストのMANKAIカンパニーの芝居に不満を言い合う姿を紬は目撃してしまいます。
もっと良い芝居にしたいと思った紬は……
というところから、タイマンアクトへのクライマックスが待っているのです!
ちなみにこの冬組のストーリーでは密が記憶を失った理由や密のバックボーンは殆ど明かされていません。
ということは、間違いなく第2部があるということ!(で、いいんですよね?運営さん!)
密の秘密が明らかになるこの先の展開、楽しみにまっています!
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