A3!2部の6幕、夏組第4回公演の物語が配信されました!
今回も5幕と同じように、稽古をして経験値を稼ぐことで、ストーリーが少しずつ解放されていくシステムです。
5幕は全36話。
ようやく解放してすべて読むことができたので、ストーリーを振り返ってみます!
秋組に入りたいと自ら門を叩いた九門だが、十座は反対……
5幕の最後で、MNAKAI寮にやってきて「秋組に入りたい!」と告げた九門。
十座大好きな九門は、今までもカンパニーの公演を(秋組限定)見ています。
ところが、九門が演劇をやることに十座は反対して、「ダメだ」と請け合いません。
至も九門を見て「秋組より夏組のほうが……」とコメント。
ちょうど春組の公演が終わったところなので「次は夏組の公演だし、夏組は?」と聞く監督ですが、九門は「コメディなんてカッコ悪い。派手なアクションをやる秋組がいい!」と譲りません。
けれど、九門は秋組以外の芝居を見たことがないことから、まずはお手伝いとして参加してもらうことに。
折しも夏組・秋組合同の地方公演が行われることにもなっていたため、九門は2泊3日の地方公演旅行に同行することになったのです。
明るくて素直な性格、そしてテキパキとよく動く九門はあっという間に皆に溶け込んでいきます。
ホテルの部屋は天馬と同室。
天馬の話を聞いたり、ゲネの様子を見たり……そして、夏組の芝居を見て「コメディがカッコ悪いなんて言ってごめんなさい」と頭を下げるのです。
観客を楽しませている夏組に入りたい、夏組で一緒に芝居をしたい。
そう申し出ます。
九門の入団試験
もちろんウェルカムなカンパニーの面々でしたが、九門は自ら
「俺をテストしてほしい。そしてそのテストに合格したら、夏組に入れてほしい」と切り出します。
九門の気持ちを汲んだ監督は、10分間の一人芝居を1週間後に見せる、という課題を提案します。
ところが、九門は驚くくらいの大根!!!
最初のころの十座に負けず劣らずのひどい芝居を見せます。
そんな九門を天馬がサポートして芝居を教え、九門はめきめきと上達していくのです!
さらに、自宅から通うのは大変だと、九門も寮に泊まることに。
左京か東の部屋いいのでは、と思った団員達と監督でしたが、三角のさんかくまみれの部屋を見た九門は「カッコイイ!」と感激。
三角も「さんかくが好きなの!?」と大喜び。
かくして、九門は三角の部屋で一緒に生活することになったのです。
ところが入団試験が近づいてくると、九門が普段の伸び伸びした様子を消してとても緊張している様子を見せます。
それに気づいた夏組のメンバーたちは……
なんと全員が女の子に扮した寸劇を披露し、九門を笑わせて緊張を解きます。
みんなの協力と心遣いによってリラックスできた九門は、与えられた課題を見事演じ切り、無事に夏組の一員として迎え入れられたのでした。
莇がMNAKAI寮に転がり込む!
さて、そんな中、九門は街中でケンカを吹っ掛けられている学生を見かけます。
1対複数の構図に、助けた方がいいかと様子を見守る九門でしたが、彼はあっというまに一人で全員をのしてしまいました。
そのケンカに強い彼が、泉田莇、14歳。
莇は銀泉会の会長の息子ですが、会長はうまくいっていません。
メイクアップアーティストを目指す莇の夢を認めず、否定されてしまうことに嫌気がさした莇は啖呵を切って家を飛び出してしまいます。
そんな莇が頼るのは、迫田ケン!
迫田ケンを「ケンさん」と呼び、ケンからは「あざみ」と呼ばれる仲でとても親しい二人。
しかしケンは「でもオレんち、4畳半だしなぁ……」と莇を受け入れるのが困難であることを示します。
そこでひらめいたのが、MNKAIカンパニーに居候させてもらうという計画。
すったもんだの末、莇は左京の部屋に居候することになりますが、どうやら左京を嫌っているよう。
けれど左京は「少し前まであんなになついていたのに」と寂しそうな様子を見せます。
そんなこんなで、莇もMANKAI寮で暮らすことになったのです。
寮で莇に会った九門は「あのときのケンカが強いヤツだ!」とびっくり。
さらに莇が中学生だと知り、さらにビックリするのでした。
MNAKAいカンパニーに中二属性がもう一人追加!
元気いっぱいで明るくて元気で野球が好きな九門ですが……
実は、思いっきり夢見がちな中二属性であることが、いとこの椋の口から発覚!
九門がおもちゃの剣のキーホルダーを落としたところから、まさかの暴露でした……
椋にバラされた九門は「恥ずかしい!」と叫んで逃げ去りますが、それを見ていた秋組は……
隠れ中二属性と九門を認定。
至・紬に続く中二属性が、MANKAIカンパニーに加わりました!
進路に悩む一成、出した答えは……
天鵞絨美術大学に通い、日本画を専攻する一成。
後輩に万里を迎え、充実した学校生活を送っています。
そんな中、一成は妹の誕生日を祝うため実家に戻りました。
そこで父親から、将来はどうするつもりなのかと質問されます。
絵を描くのも好きだし、芝居も好き。そしてフライヤーのデザインやウェブデザインも手掛け、すべてに手ごたえと楽しみ、充実感を感じていた一成は、自分の将来の姿がはっきりと思い描けなくて悩みます。
夏組公演のフライヤーのデザインも浮かばず、作業は停滞……
たまたま一成と一緒にカフェで時間を過ごした監督は、一成の悩みを聞きちょっとしたアドバイスを。
すると一成は一気に目の前の雲が晴れたかのような反応を見せ
UMCになることを宣言!
UMC(ウルトラマルチクリエイター)になることを父親に電話で告げた一成に対し、父は温かい声援を送ってくれました。
理解のある家族に恵まれた一成の姿が描かれた一幕でした。
天馬の夢
6幕では、天馬のストーリーも並行して描かれています。
天馬が憧れる映画監督、白澤監督の作品のオーディションを受けられることになった天馬。
実はオーディションの結果は残念なことになってしまうのですが、天馬はそこからも役者として多くのことを学び取ります。
オーディションにかけていた俺様の天馬が、オーディションに通らなかったことを知ったときの幸の反応が、なんというか……
いい意味で、仲間だなあ、青春だなぁと思いました。
実は天馬のこのエピソードが、物語後半にも生きてきます。
野球を題材にした芝居、主演は九門!
夏組の第4回公演は野球を題材にし、主演を九門、準主演を天馬とすることが決定しました。
頑張って稽古に励む九門でしたが、自分の力不足が引っかかっています。
そんな中、野球をまともにやったことのない団員もいることから、カンパニーの全員で野球の試合をすることに!
スポーツには不参加の幸と東の代わりに、莇と支配人が入っての野球大会が河原のグラウンドで決行!
イキイキを野球を楽しむ九門でしたが、そこに土筆高校の野球部の面々が通りかかります。
そして野球部を辞めたくせに劇団に入って野球をしている九門に対して辛辣な言葉を投げかけるのです……
実は九門には、ある秘密がありました。
それは、プレッシャーにとにかく弱くて、精神的なストレスが大きくなると高熱を出して寝込んでしまうというもの。
そのため、ピッチャーとして有望視されながらも実は野球の試合に一度も出たことが無かったのです。
それを知っている椋と十座は、九門が無事に舞台の本番を迎えられるかどうかを危惧しつつも、こっそりサポートできる態勢を整えていました。
天馬を応援して支えようとする夏組
不安要素はありますが、稽古を重ねるうちにだんだんと上達していく九門。
本番はだんだん近づいています。
そんな中、天馬に白澤家督からオーディションの役とは違う役での出演依頼が届くのです。
しかし、撮影はパリで行われていることから、本番前の貴重なときに1週間パリへ行かなくてはいけないという条件が……
舞台をおろそかにできないと思う天馬は、舞台のオファーを断ろうとします。
ところが……
本当は映画に出たい天馬の気持ちを察した夏組の団員たちは、「自分たちは大丈夫だから」と天馬を送り出すのです。
天馬がいない間も少しでも成長できるようにと、幸はあるアイデアを提案します。
幸の提案通りに稽古に励んだ面々は、戻ってきた天馬を良い意味で驚かせることに成功するのです。
やっぱり高熱を出して動けなくなった九門に……
舞台を成功させたいという思いが強くなればなるほど、プレッシャーが大きくなる九門。
ついに初日を目前に控えたある日、熱で動けなくなってしまいます。
椋と十座は監督をはじめ団員たちに九門が高熱を出す理由を伝えることに。
九門の代役として万里がいつでも舞台に立てるよう準備をしておくことになりましたが、ここで代役に頼ってしまっては、九門も心の傷がより深くなり立ち直りにくくなってしまうことを危惧したカンパニーの団員たちは、なんとか九門のストレスを緩める方向で解決できないかと頭を捻ります。
そこで団員たちが選んだのは……
再び女の子役として九門の前で寸劇を見せること!
6幕では何度か団員たちが女の子を演じる寸劇が物語に練り込まれていますが、
万里が「バンビ」ちゃんとして女の子役を演じ、十座も女の子として決死の告白劇を披露しています!
いろいろな意味でとっても貴重なストーリーでした!
爆笑寸劇を見せられた九門はすっかりリラックスし、翌日には熱が下がります。
そして完全に本調子でないながらも、無事に本番を迎えることができたのです。
本番前は、団員たちのへたくそなメイクを見た莇が「顔貸せ!」とその場でメイクの技術を披露。
団員たちに感謝されるという一幕も盛り込まれています。
7幕で秋組の新メンバーとなる莇、夏組の公演からスタッフの一人として活躍しているのです~!
椋・十座・九門の繋がりが尊い!
ストーリーの中でいいなぁと思ったのが、血縁の3人の強いつながり!
ストレスに弱い九門をそっと支えようとする椋と十座の思いやりもさることながら、大好きな場面がこちら。
九門にちょっと絡もうとした万里に対し、椋が
「九ちゃんにひどいことをしたら許しませんよ」と九門を守ろうとし、そんな椋を見た十座が「椋に手を出したら許さねぇ」と万里に強い態度を見せます。
さすがの万里も黙り込む、という一幕。
そんな椋と九門は十座が大好きで、十座と九門が一緒にお風呂に入る場面もあります~!
さらに、九門と同室の三角がまるで九門の兄のように思いやりに満ちた態度で接している姿も描かれていて「夏組ほんとうにいい……いや、夏組を超えて、カンパニー全員、とってもいい!」としみじみ感じられる部分がとてもたくさんありました。
隅々まで楽しめる密度高いストーリー。
さすが、A3!
そして、他にも良かったが……
「自分が夏組の足を引っ張っているのではないか」と悩む九門に、夏組のメンバーそれぞれが、過去の公演での苦労話や失敗した話をして
「みんなへたくそだったり不器用だったりした自分を乗り越えてきているんだよ、大丈夫だよ」と温かく励ます場面!
過去の失敗を糧として、こうして語れるようになった天馬、まさに天馬が主演のこの物語の題名は「克服のサマー」でした。
克服して一回りも二回りも大きくなった団員が、こうして新しい団員を支えていこうとする姿って……
尊いですよね……
そしていよいよ、秋組第四回公演となる第7幕も配信が開始されました!
莇の物語……楽しみすぎます!!!
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Audibleがすごい!★★★★