アイナナ3部3章は、全体が少しずつ不穏な雰囲気をはらみながら展開していきます。
そして、陸と龍之介には新しい出会いが……
3部3章のストーリーを振り返ってみまましょう!
月雲了から取引を持ち掛けられる百
誰とでも仲良く、フレンドリーに接する百は、月雲プロの社長の息子、月雲了ともそれなりに親しい付き合いをしていました。
ところが、芸能界の支配をたくらむ月雲了は、百にとんでもない提案、もとい取引をもちかけます。
「百とは友人だから、Re:naleだけは守ってやる、千を傷つけず守る」
その代わりに、大和から千葉サロンの情報を引き出してこいというのです。
そうやすやすと受け入れられる提案ではないけれど……
役作りの中で父親と自分の関係に葛藤する大和
さて、そんななか、アイドリッシュセブンは1周年記念の新曲「Sakura Massege」を披露します。
けれど初披露のステージの前でも、大和は一人楽屋で、映画で自らが演じる役について悩み続けているのです。
新曲の売り上げも上々で順風満帆なアイナナ。
冠番組のバラエティでは、メンバー全員が楽器に挑戦することが決まります。
和気あいあいとミーティングをしていたメンバーたちとプロデューサーでしたが、役のことでイライラいとしている大和は、普段の彼からは想像できないような皮肉なk賭場を投げつけてしまいます。
大和の様子がおかしいことに気づいているメンバーたち。
けれど腹の内を見せない大和に、深く突っ込んで聞くことができません。
そんな大和にズバリと切り込んだのが、一緒に俳優として同じ映画に出演する千でした。
自分を追い詰めないように、とアドバイスする千でしたが、大和はやはり千の言葉を受け止めることができません。
陸が出会った”命の恩人”は……
そんな中、陸は道にうずくまっている青年に出会います。
具合が悪いのかと声をかけてみると、そうではなく泣いていました。
彼は、先日のブラホワでTRIGGERに敗れた NO MADのセンター、狗丸トウマでした。
泣いている彼を放っておけない陸は、なんやかんやかと彼にからむうち、喘息の発作を発症させてしまいます。
慌てて陸を解放するトウマ。
トウマにはそんなつもりは毛頭なかったものの、お世話になった陸はすっかり彼に親近感を覚え、友達のようにふるまいます。
陸とzoolのメンバーの初接触でした。
一方、TRIGGERの十龍之介も八乙女パパの手引きで、とある人物に会うことに。
龍之介がバーで出会ったのは、ホテル経営者の息子、御堂 虎於。
すぐれた容姿と自信たっぷりな態度、裕福な家庭環境と、それは龍之介のイメージをそのまま実体化したような人物でした。
最初は売り出しているイメージのままの「十龍之介」として御堂に接していた龍之介でしたが、御堂に「君が本物のお坊ちゃんじゃないことは見ていれば分かる」と言われ、自分は本当は裕福な家庭の出身ではないこと、素朴な人柄であることを素直に語ります、
それはファンをだましていることにならないのか、と御堂に問われると
「世間が求めている十龍之介をたった一人で演じていたら苦しい、でもTRIGGERのメンバーが共有して支えてくれる、一人じゃないから演じていられるんだ」
と答えるのです。
一方、様子がおかしい大和に対して、黙っていられなくなった三月は直接、大和が抱えているものについて問いだそうとします。
三月にストレートに切り込まれた大和は、「デバガメか」と、軽く三月や心配してくれるナギをいなそうとするのです。
大和の態度に怒りを爆発させた三月は大和につかみかかり、勢いのままに大和の顔を殴りつけてしまいます。
「撮影中の役者の顔に何をするんだ」と怒る大和。
そして、こんなところにはいられない、と荷物をまとめて出ていこうとするのです。
そんな大和を見て「それなら俺が出ていく!」と寮を飛び出す三月。そこへ帰ってきた一織も「兄さんを一人にはできない」と三月を追って寮を出るのです。
ところが時間が遅いため、実家に戻ることもできずに途方に暮れてしまう二人。
そこへちょうど通りかかったのが、Re:valeの百でした。
と、こんな風に、大和と三月がまさかの仲間割れ。
「仲間が本当の自分を知ってくれているから、望まれる虚像を演じ続けられる」龍之介と
「仲間にさえ本当のことを話せずに苦しむ」大和
二人の対比が鮮やかすぎて、読んでいてとてもつらい3章でした……
そして、月雲からとんでもない取引をもちかけられた百がいったいどう動くのか、そして行くところのない三月と一織兄弟にどう接するのか……
気になる中、4章へ!
画像出典はゲームアプリ「アイドリッシュセブン」より
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