新しくリリースされるゲームがあれば、いつのまにか終了するゲームもあり、女性向け&乙女向けゲームはまさに戦国時代。
2020年は間違いなく大ヒットするであろう「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-(ヒプマイ ARB)」がリリースされます。
ヒプマイARB配信開始を目前に控え、今後ゲーム業界がどう動くのかを勝手に予想してみました。
少ないパイを取り合う女性向け&乙女向けゲーム業界
ひとえに「女性向け&乙女向けゲーム」と言っても、全ての女子がゲームをするわけではありません。
ゲームや二次元、声優に「そもそも興味がない」層や、それより「リアルの恋愛やファッション、メイクが大事」という層もいて、ゲームアプリを楽しむ層、さらに課金までする層はごく一部です。
そしてそのごく一部のユーザーが複数のゲームをプレイしている、というのが現状だといえます。
以前、Twitterで誰かが呟いているのを読んで、「なるほど」と強く共感したのですが、そこには
「どんなにたくさんのゲームがあっても、
メインでプレイするのは1つだけ。
サブがせいぜい3つくらい。
時間的にも体力的もそれ以上は無理で、
メイン1とサブ3が入れ替わるだけ」
こんな内容が書かれていました。
これ、「まさに!」で、たとえばそれが頻繁に情報が更新され供給量の多いコンテンツなら「メインの1つ」に簡単になりかわることもあります。
例えば、今のヒプノシスマイクですね。
課金までするユーザーは、イベントでも始まろうものなら、その「メインの1つ」で上位にランクインできるように走りますし、当然ながら学校や仕事もあるため、無限にゲームに時間を使えるわけではありません。
「メインを2つ」や「それ以上」にできるのは、よほど時間に余裕がある人。
1つのメインを愉しみながら、メインの体力回復待ち時間にサブを時々楽しむのが、本当に一般的なユーザーの姿だと思います。
2020年、多くの女子ゲーマーの「メイン」と「サブ」って?
これは売り上げやTwitterでのファンの反応を見ているとだいたいわかるのですが、
メインはだいたいこの5つ
- 刀剣乱舞
- あんさんぶるスターズ!
- A3!
- アイドリッシュセブン
- イケメン戦国
サブはそれぞれで、
あんさんぶるスターズ!がメインで、サブがとうらぶとアイナナとA3!という人もいるでしょうし、
A3!がメインで、サブが夢100と恋プロとイケヴァン、というような人もいるでしょう。
また、今はヒプマイの情報供給量がとても多く、フルで楽しもうとするとそれなりに課金も必要になるため、あらゆる意味で女の子たちの体力や興味を強く引き付けています。
いつのまにか、ゲームするよりヒプマイの曲を聞いてマンガを読む方がたのしくなった、だから今はヒプマイがメインで、サブでアイナナとイケメン戦国、というような人もいるはずです。
サブが1つだけ、2つだけ、という人もいるかもしれません。
新しくリリースされるゲームは、いかに、この「メイン」または「サブ」に入り込めるかが問われていることになります。
2020年1月~2月、女性向け&乙女向けゲーム業界に新たな波が!
さて、私自身もゲーマーかつオタクですが、ずーっとTwitterを追っていて、「あれ」と気になることが。
実は今、ヒプマイが一気に人気を博し始めた時と同じような状況が起こりつつあります。
それが、「魔法使いの約束(まほやく)」。
これまで、先ほど挙げたような上位打線にいたゲームの呟きをしていた人達が、昨年末くらいから
「まほやくがおもしろい」
と呟きはじめ、
今年に入ると、まほやくについてどんどん語り始めるようになりました。
TLを見ていると、当たり前にまほやくキャラの名前が登場するようになっているのは、まさにヒプマイがブレイクする直前に似ていて、そのTLに並ぶつぶやきと、その呟きにつけられた「いいね💓」の数を見て
「ネロって誰?」
「ブラッドリーって何者?」
と調べ始める人が増えているようなのです。
インフルエンサーは二次創作の絵描きさんだった
これらの呟きを投下している方の多くは、二次創作を楽しむ絵描きさんです。
二次創作……つまり、アニメやゲームのキャラ絵を描いたり、オリジナルストーリーをマンガにしてTwitterで公開している絵師さんはTwitterランドには非常にたくさんいて、
きれいな絵を描いたり、おもしろいネタを書いてくれる絵師さんには、数千から数万のフォロワーがついています。
私ももちろんフォローさせていただく側の1人なのわけなのですが、
2017年の冬頃からヒプマイについて語り出したり絵を描き始めたりしたのがこの絵師さんたちで、もともと絵師さんが描く他のコンテンツの二次創作を目当てにしていたフォロワーたちが「え、なに?これ、何のネタ?」とザワザワしはじめたのが、ヒプマイ大ヒットの要因のひとつだと踏んでいます。
そして今、同じように絵師さんたちがまほやくについて語ったり、二次創作絵を投稿したりし始めているのです。
「このゲームのファンが、このゲームにハマる」傾向がある
さて、ここで気づくのは、「どんな人達がヒプマイにハマりはじめ、どんな人達がまほやくにハマりはじめているのか」。
これ、不思議なことに傾向があるようで、私が気づいたのがこちら。
- A3!のファンだった絵師さんたちがヒプマイを語りはじめ、ヒプマイ絵を描き始めた
- アイドリッシュセブンのファンだった絵師さんたちがまほやくを語りはじめ、まほやく絵を描き始めた
これ、考えてみるとすごく単純なのですが
アイナナファンがまほやくにハマるのは、どちらもシナリオが都志見文太さんなので当然といえば当然のこと。
リズムゲーと作業ゲーという違いはあるけれど、「話が面白くて読みやすい」という点では共通しており、納得の結果です。
A3!の秋組の荒々しさとヒプマイには通じるものがあるし、個性豊かな男子が揃ってる(社会人が多くて非アイドル、たまに泥臭い)あたりも通じているなと感じます(全然方向性違うのに!)。
もともと、とうらぶ、あんスタ、アイナナ、A3!は「恋愛系」ではなく「キャラ育成見守り系」という共通項がありファンが被っているため、これらの上位打線ゲームをプレイしていたユーザーの多くが、ヒプマイ、まほやくもカバーしつつあると感じています。
もちろん!!!
自分がハマっている「唯一無二」のゲームがあって、浮気をしないという絵描きさん、ファンもいます。
特に、あんスタにその傾向を感じます。
イケメンシリーズファンはサイバード沼にどっぷり
イケメン戦国に関しては、恋愛要素があるノベルゲーム+きせかえゲームで他の上位打線とは方向性が異なります。イケメン戦国ファンは、他のイケメンシリーズ(革命やヴァンパイア、源氏)と掛け持ちしている方が多く、どっぷりサイバード沼にハマっている印象。
イケメンシリーズ以外の課金要素が強いゲームに手を出している様子があまり感じられません。
2020年、4月からの女性向け・乙女向けゲームの世界情勢はこうなる!
そんなあれやこれやを考えると、2020年春からのゲーム情勢はこんな風に動くのではないかと思われます。
幕府
将軍 ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-(ヒプマイ ARB)
ファンの勢い、作り手のお金のかけ方、コンテンツが持つ力を考えると、もう圧倒的。
短期間に一気に成長した求心力と音楽ファンを取り込んでいる幅広さは目を見張るばかりです。
また、伏線や謎が多いことから「ゲームも履修しないと置いて行かれるのでは」感がファンにあるのも、ゲームが勢いづく要素ではないかと。
有力大名 刀剣乱舞/あんさんぶるスターズ!/アイドリッシュセブン/A3!
大名が一気に力を失うことはないと思うのですが、ヒプマイ台頭により、大名間の格差がはっきりしてきそうな感じはあります。
危ないと思うはA3!とアイナナ。A3!はヒプマイに、アイナナはまほやくに領土を持っていかれそうな気配。
新興勢力 魔法使いの約束
アイナナの領土を奪いながらジワジワ勢力を伸ばしていきそうな気配を感じますが、アイナナを越えるまでにはならないだろうと予想しています。
将軍および大名の不可侵領域
有力貴族 イケメン戦国
そもそもジャンルがちょっと違うので、自分たちのファンを失う可能性は低いイケメン戦国。
ただしイケメンシリーズ内での食い合いはありそう。
ヒプマイARBが間違いなくゲーム戦国に風穴を開けることになりますが、まほやくがどこまで勢力を広げられるかが気になるところ。
また、もしかしたら新勢力が登場してくる可能性もあるため、目が離せません!
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