多くの声優養成所や声優専門学校が4月入学ですが、タイミングを逃してしまい「次の春まで待つのは長すぎる」と感じている人もいるのでは。
10月に入学を受付、半年で所属をかけた審査が受けられる養成所もあります。
次の春まで待つなんて時間がもったいない!
10月から入学できる「秋入学アリの声優養成所」はこちらです。
総合学園ヒューマンアカデミー声優専攻 夜間・週末コース
全国主要都市に校舎を持つ総合学園ヒューマンアカデミー声優専攻は4月開講と10開講の半期制となっています。
そのため、毎年4月と10月が入学シーズン。
ヒューマンアカデミーはドラフトオーディションが受けられる
ヒューマンアカデミーでは、100社近い声優事務所・芸能事務所を招いたドラフトオーディションを開催しており、声優科で学んだ生徒はドラフトオーディションに参加できます。
ドラフトオーディションでは持ち時間の範囲内でセリフやナレーションを披露し、「この子がほしい」と思った事務所が声をかけてくれる方式。ドラフトオーディションに成功すると、10社以上から声がかかることも。
声優事務所直結の養成所より所属の可能性が高いのが魅力です。
ヒューマンアカデミーのドラフトオーディションは毎年1月末より事務所ごとに開催されます。
例;1月28日はA事務所のオーディション、2月1日はB事務所とC事務所のオーディション、という感じ。
狙った事務所にピンポイントでアピールできるのも魅力です!また、ドラフトオーディションを受ける上限はなく、100社以上のオーディションに挑戦する生徒もいます。
ヒューマンアカデミーは在学中デビューのチャンスが多い!
ヒューマンアカデミーでは1年間に300回以上のオーディションが開催されており、在学中に何らかの作品に出演できるチャンスがたくさんあります。
在学中デビューした作品が関係者の目に留まれば、ドラフトオーディションを待たずとも「うちの事務所に来ない?」とスカウトされる可能性も!
1日も早く現場を知る、実績を作るという意味では、とても理想的な環境です。
学内マネージャー制度で客観的に自分の魅力・アピールポイントを知る
ヒューマンアカデミーには学内マネージャー制度があり、マネージャーが客観的な視点から、生徒それぞれの持ち味を生かしたアピール方法やオーディション対策を一緒に考えてくれます。
自分で自分の魅力を的確に把握するのは難しいけれど、これまで何百人もの生徒を見てきたマネージャーが一緒なら心強いですよね。
プロの視点を交えた自分プロデュースで、効果的にオーディションに挑めます。
必要な勉強を、必要なぶんだけ。自分でカリキュラムが組める
ヒューマンアカデミーは、学びたい講座を選んで自分でカリキュラムを組めるシステム。
学ぶ科目数に応じて学費も変わるので、必要な最低限の講座だけでリーズナブルに学ぶこともできれば、ガッツリ勉強して万全の態勢でオーディションに挑むこともできます。
学費の目安は以下の通り。
入学金:3万3,000円
1講座受講:17万6,000円
2講座以上受講する場合、1講座あたり:15万8,400円
1講座のみ受講する場合の合計:20万9,000円
2講座受講する場合の合計:32万100円
講座の内容は、アフレコやナレーション、演技、ボイストレーニング、殺陣、オーディション対策など多岐に渡ります。
どの科目を選べないいか迷う場合は、学校に相談して他の生徒の傾向を聞いてみるといいでしょう。
ヒューマンアカデミーでは、5月から9月にかけて毎月1回プレ授業(体験授業)が開催れています。
10月生の申し込みは1月から始まりますが、8月まで追加申し込みが可能です。
気になる人は早めに問い合わせましょう。
代々木アニメーション学院 週1コース
声優の専門学校・養成所として、おそらくもっとも有名な代々木アニメーション学院。代アニを卒業して事務所に所属して、そこからブレイクした人たちは本当にたくさんいて、実はあまり知られていない「人気声優・実力派声優」の卒業校なのです。
実力者を多数生み出している代アニは、ここがスゴイ!
ドラフトオーディションの所属率90%
多数の声優事務所・タレント事務所を招いて、生徒がセリフやナレーションを披露する「ドラフトオーディション」。代々木アニメーション学院ではこのドラフトオーディションが年に2回開催されています。
ドラフトオーディションでは一度に数十社の事務所にアピールでき、事務所側から「この子がほしい」と声をかけてもらえるシステム。うまく自分をアピールできれば10社を超える事務所からオファーをもらえることも。
他にもドラフトオーディションが受けられる養成所はありますが、代々木アニメーション学院はドラフトオーディションからの事務所所属率が90%と、他の養成所・声優専門学校と比べると並外れて高いのが特色(その代わり、ドラフトオーディションを受けるための学内審査およびオーディション対策の合宿があります)。
「絶対に事務所に所属したい!」という人には、ぜひ狙ってほしい声優専門学校なのです。
業界最安級、学費がリーズナブル
年齢制限 | なし |
在籍期間 | 半年(平日夜間もしくは土日) |
学費 | 入所金30,000円、受講料120,000円、合計15万円 |
卒業後 | ドラフトオーディションを受け、事務所から声がかかれば所属できる。 |
代々木アニメーション学院の週1クラスは、仕事をしながら、大学や高校に通いながら通える「学業・仕事と両立しやすい声優養成所」。
レッスンが週1なのでスケジュールに無理がないのに加え、多くの人にとって両立させやすい理由に「代アニは学費が安い」という要素があります。
多くの声優養成所の学費が、1年で50万円前後、半年でも30万円くらいかかるのに比べ、代アニの週1コースは半年15万円。
アルバイトでもがんばれば貯められる学費です。ローン組まずに学費を支払いやすいというのも、代アニの大きな魅力です。
多くの人気声優を生み出す実力
代々木アニメーション学院の卒業性を見ると、「代アニっていいかも!」と思えるはずです。
代アニ出身の主な声優
水樹奈々さん、鈴村健一さん
田村ゆかりさん、中村悠一さん
谷山紀章さん、岸尾だいすけさん
田中理恵さん、斎賀みつきさん
生天目仁美さん、渕上舞さん
川島得愛さん、菅愛理さん
鳥海浩輔さん、中島ヨシキさん
松岡禎丞さん、山崎みちるさん
吉野裕行さん、古賀葵さん
佐藤利奈さん、福島潤さん
葉山翔太さん、野川さくらさん
ほか多数
「えっ、あの人も代アニ出身だったの!?」と思った人もいたはず。毎クール何らかのアニメに出演し、声優雑誌で毎号見かけるような大物声優の多くが、代アニ出身です。
歴史があり、多くの人気声優を生み出してきた実力校が代アニ。週1クラスのアドバンスコース(ドラフトオーディションに近いコース)に入れるかどうかの実力判定オーディションも開催されています。
まずは実力判定オーディションを受けて、今の自分の力を客観的に評価してもらってはどうでしょう。
アミューズメントメディア総合学院 声優専科
恵比寿と大阪に校舎があるアミューズメントメディア総合学院の声優専科も、数々の有名声優を輩出している実力校です。
秋入学があるのは、基礎コースと研修コース
アミューズメントメディア総合学院の声優専科は「マスターコース」「研究コース」「基礎コース」の3つのコースがあります。
このうち、マスターコースは1年制、研究コースと基礎コースが6カ月制です。
アミューズメントメディア総合学院の秋入学のタイミングは11月。願書は7月~10月にかけて受け付けています。申込者が多いと早く締め切るコースもあるので、早めに申し込むと安心です。
11月入学の研究コースで、AMGインターンシップを目指せ
秋入学がある研究コースは、アフレコやナレーションなど実践的なカリキュラムを学ぶコース。週1日~3日の間で何日受講するかを自分で選べます。
毎年2月~3月にかけ、70社以上の事務所の所属をかけた事務所オーディションが毎日開催されています。オーディションのエントリーに上限はないので、希望するすべての事務所の所属オーディションが受けられます。
事務所所属のオーディションが受けられるのはマスターコースですが、研究コースにもチャンスはあります。
研究コースでは「AMGインターンシップ」制度で、映画やアニメのオーディションを受けることができ、オーディションに合格すればプロ声優と一緒に作品に出演できるのです。
実際に鳴海まいさん(現在はプロダクション・エースに所属)は研究コース在学中にアニメ「連盟空軍魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」のオーディションに合格し、主人公ヴァージニア・ロバートソンに!
そのほか、年間で100名を超える生徒が海外の映画の吹き替えで出演しています。
作品に出演すると、それを機に事務所から声をかけてもらえるチャンスもあるため、研究コースから事務所所属を目指すのも夢ではありません。
プロダクション所属をかけたドラフトオーディション
アミューズメントメディア総合学院にも、多数の事務所を対象に受けられるドラフトオーディションがあります。
70社以上が来校し、「今日はA事務所、明日はB事務所…」というように、毎日事務所ごとに所属オーディションが開催されます。
所属オーディションのエントリー数は上限なし。すべてのオーディションを受けることも可能です。
また、アミューズメントメディア総合学院は、毎年オーディション結果(どれだけの生徒が所属できたか)を数字で発表しています。
2023年3月卒業生は、なんと80.7%の生徒が事務所所属をつかみ取りました。
ちなみに
- 2019年卒業生 所属率67%
- 2022年卒業生 所属率70%
だったので、「生徒が所属できる率」が上昇していることがわかります。
アミューズメントメディア総合学院出身の主な声優
アミューズメントメディア総合学院からドラフトオーディションを受けて事務所に所属し、現在活躍しているのはこちらの方々。
小林裕介さん(ゆーりんプロ)
白井悠介さん(EARLY WING)
ランズベリー・アーサーさん(81プロデュース)
本吉有紀子さん(青二プロダクション)
鳴海まいさん(プロダクション・エース)
芹澤優さん(81プロデュース)
芝崎典子さん(尾木プロTHE NEXT)
門脇舞以さん(ぷろだくしょんバオバブを経て現在はフリー)
アミューズメントメディア総合学院の研究コースからマスターコースに上がることも可能です。
11月生の申し込みは7月から10月まで(2021年は10月15日締め切り)。
自分の実力を知るための実力判定オーディションも開催されています。まずは実力判定オーディションを受けて、今の自分を知るのもアリです!
俳協ボイス
東京俳優生活協同組合(俳協)付属の声優養成所「俳協ボイス」は半期制で、毎年4月と10月に新入生を募集しています。
半年でまず結果が出る。次の半年で所属が決まる、シンプルな声優養成所
俳協ボイスの特徴は、すべてのコースが「半年」であること。
入学を希望する人は、全員「スタンダードコース」(半年)に入り、半年後の審査を受けて受かった人だけが「アドバンスコース」(半年)に進めます。
自分に声優になれる才能があるかどうかが半年でわかるのは、ある意味効率的。
すでにある程度の年齢になっていて自分の人生をちゃんと考えたいけれど、声優やナレーターをあきらめきれない人が、「半年間死ぬ気でがんばって、それでだめなら諦めよう」という、最後の砦にするのに最適な養成所です。
※スタンダードコースからアドバンスコースに進めるのは、全体の15%ほど。スタンダードコース約150人に対してアドバンスコースに進めるのは20~30人です。
リーズナブルな学費で通いやすい
俳協ボイスは比較的学費がリーズナブルで通いやすい養成所です。
スタンダードコース学費
入学金を含め24万2,000円(税込)+組合費1,000円
アドバンスコース学費
学費88,000円(税込)
開講クラスが多い
俳協ボイスのスタンダードコースは、さまざまな曜日・時間帯に開講されています。
自分の都合に合わせて通えるので、「通いやすい」養成所です。
どうしても俳協がいい!という人は学費も安くて通いやすいのでぜひ。半年で結果を出すために、頑張って!
日本ナレーション演技研究所
アーツビジョングループの付属養成所、日ナレでも10月生の募集がありますが、募集は限定的で、空きがあるクラスのみとなります。
そのため、自分が入りたいクラスで募集がない場合は来年4月からの1年制のクラスを受講するための入所審査を待つ必要があります。
2021年の10月生募集は、基礎科の週1クラスのみでした。
WAHO學院
Eaary Wing グループ付属の声優養成所です。
公式サイトには半期のクラスや秋入学についての記載はありませんが、2018年に秋期生を募集していた実績があります。
Early Wingグループが気になる人は、問い合わせを。
おすすめの秋入学がある声優養成所は?
おすすめは、事務所に所属できるチャンスが圧倒的に多い「ドラフトオーディションがある養成所」。
具体的には、ヒューマンアカデミーや代々木アニメーション学院、アミューズメントメディア総合学院です。
ドラフトオーディションの型式 | 学費 | |
総合学園ヒューマンアカデミー研究コース | 1社ずつ上限なし(面接形式) | 1講座:20万9,000円
2講座:32万100円 |
代々木アニメーション学院 | 全ての事務所に対し1回(公演型式) | 15万円 |
アミューズメントメディア総合学院 | 1社ずつ上限なし(面接形式) | 週1コース:18万円
週2コース:30万円 週3コース:39万円 |
がんばって、チャンスを掴んでください!