アニメやゲームに多く出演する若手人気声優はもちろん、海外ドラマ、映画の吹替やナレーターで活躍する声優も多く所属しているのが俳協こと東京俳優生活協同組合です。
憧れのあの人も俳協…
と思っている人も多いのでは。
俳協に所属する正攻法は俳協が運営する養成所「俳協ボイス」に入学してそこから所属する道ですが、それ以外にも俳協に所属できる方法があります。
場合によっては、他の方法のほうが「声優になれる可能性」が高いかも……?
それでは、さっそく詳しくみていきましょう。
俳協に所属する方法1・俳協ボイスに入学する
俳協が運営する声優養成所「俳協ボイス」に入学し実力を認められれば、俳協に所属できます。
俳協ボイスの魅力は、学費が安いこと。
そして、半年後に1回目の査定があるので、そこで「可能性があるかないか」がわかるということ。
ダメなら早めに引導を渡してもらえるので、事務所関係者から見て「俳協には所属の可能性がない、または声優への適性がない」のに、本人がそれに気づかないままだらだらと時間を浪費せずに済みます。
それから、レッスン開催日が多く、忙しい人でも通いやすい&学校や仕事と両立できること。
- 学費が安い(スタンダードクラスの場合、半年で約24万円)
- 6か月目と1年目に査定があるため、所属できる可能性が早く分かる
- 毎日レッスンが開催されており、通う曜日を選べる
俳協ボイスの学費について
俳協ボイスの学費は、声優養成所業界の中でも格安です。
スタンダードクラス 160人(学費 242,000円)
アドバンスクラス 10~20人(学費 88,000円)
所属までにかかる費用(約32万円)
所属までにかかる費用は、1年間(週に1コマ3時間のレッスン)で32万円。多くの声優養成所の学費が50万円~ということを考えると激安だともいえます。
俳協ボイス、入るのは簡単だけれど所属への道は険しい
俳協ボイスは半期ごとにスタンダードクラスに最大160人入学できるため、希望すればよっぽどのことがない限りほぼ入学できるといって差し支えありません。
しかし、そこからアドバンスクラスに進めるは約10~20人。
進学率は6~12%です。
さらにアドバンスクラスから所属できるのは約50%と言われています。
アドバンスクラスに進めたのが10人なら1人ということですから、スタンダードクラスに入学できた人の中では1/160、0.6%の所属率です。
20人アドバンスクラスに進めたとしても所属できるのは2名と考えると所属率は0.6%~1%。
もちろん、これは所属できると認められるだけの実力がある人がいた場合で、「所属0名」の期もあります。
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俳協に所属する方法2・ドラフトオーディションがある声優養成所に入る
学費が安くて、レッスンの曜日を自由に選べて…と魅力たっぷりな俳協ボイスですが、所属率は1%前後とかなり厳しい現実が見えてきました。
そこでおすすめしたいのが、ドラフトオーディションがある声優養成所からスカウトを狙う方法。
ドラフトオーディションとは、各声優事務所の関係者を招いて行うオーディションで、生徒はセリフやナレーションを披露します。そこで声優事務所の人が「この子、うちにほしい」と思ったらスカウトしてもらえるというシステム。
ドラフトオーディションではだいたい70社近い事務所が招かれますので、事務所を問わなければ所属できるチャンスが桁違いに多いのです。
もちろん、ドラフトオーディションには青二事務所や81プロデュース、アーツビジョン、アイムエンタープライズなどの大手事務所が参加します。もちろん俳協も参加します。
実は俳協に所属している声優がどうやって俳協に入ったのかというルートを調べると、俳協ボイスではなくドラフトオーディションでスカウトされて、という人が結構多いのです。
もし万が一俳協から声がかからなくても、そのほかの事務所から「うちに来ない」と言ってもらえる可能性が高いため、声優になるという夢はダントツに叶いやすくなります。
ドラフトオーディションがある養成所に進むメリット
- 事務所所属のチャンスが桁違いに多い
- 俳協を含め、大手声優事務所にアピールできる
- 俳協がダメでも、他の事務所からスカウトされる可能性がある
何が何でも俳協じゃなくちゃダメ!というわけでなければ、可能性が多いドラフトオーディションがある養成所のほうがおすすめです。
ドラフトオーディションを受けて俳協に所属した主な声優
皆川純子さん
熊谷健太郎さん
佐藤利奈さん
山村響さん ほか
ドラフト式オーディションがある声優養成所4選
俳協に所属する方法3・自分で営業をかける(実績がある人向き)
もし、すでにどこかの事務所に所属していたことがあり、声優としての実績があるなら
「俳協に所属したいです!」
と、自分でボイスサンプルを送って営業するのもおすすめです。
実際に他の事務所を退所してフリーになった後、俳協に所属している声優さんもいるため、可能性はゼロではありません。
ただ、これができるのは実績がある人、プロとして活動していた人限定。
声優としての経歴がない、まだ声優の勉強中、勉強もこれからという人には向かない方法です。
俳協の特徴
1960年設立の歴史ある事務所です。
べテランから中堅、新人まで幅広い年齢層の声優が所属し、活躍するフィールドもアニメ・グラビア、ゲームから海外ドラマ、洋画の吹き替え、ドキュメンタリーのナレーション、CMナレーションなど豊富。
名前を変えて年齢指定の作品に出演している方もいるので、事務所として仕事への制限はしていなさそうです。
「ジャンルにとらわれず、声に関するいろいろなお仕事をやりたい!」
という人に最適な事務所です。
俳協に所属している主な声優
諏訪部順一さん
中澤まさともさん
梶原岳人さん
狩野翔さん
笠間淳さん
汐谷文康さん
熊谷健太郎さん
内匠靖明さん
遠近孝一さん
宮崎遊さん
富永みーなさん
中島沙樹さん
大原さやかさん
山村響さん
種崎敦美さん
和氣あず未さん
皆川純子さん
村井かずささん
宮下早紀さん
杜野まこさん
アニメやゲームで活躍している人気声優がこちら。
このほかにも、あまり名前は聞かないけれど「実はナレーションの世界では有名」とか「声を聞けば絶対知っている」という方が多数所属されています。
これから声優を目指したい人が俳協を狙うなら、俳協ボイスかドラフトオーディションがある声優養成所に進むのが主な道となります。
夢を現実にするため、まずは行動を起こしましょう!
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