人気声優が多数所属、アイムエンタープライズに所属する3つの方法

アニメやゲームはもちろん、歌やグラビアなど、アイドルのように活躍している声優をたくさん抱えているのが、アイムエンタープライズです。

アニメディアやアニメージュなどのアニメ雑誌や、Voice、声優グランプリなどの声優雑誌を買えば、必ずといっていいほどアイムエンタープライズに所属している声優のグラビアやインタビューが掲載されています。

かといって、タレント的な活動だけしているわけでもなく、アニメで主役級のキャラを演じている実力派声優も多いのが特徴です。また、アイムエンタープライズに所属して売れた多くの声優が、一発屋ではなく長い間活躍し続けています。

と考えている人はとても多いでしょう。

ここでは、アイムエンタープライズ所属の声優になれる方法を詳しく紹介します。

アニメに強いアイムエンタープライズ、アニメの声優を目指すなら所属したい！

アイムエンタープライズ

アイムエンタープライズはアニメに強く、人気アニメの主要キャストにはほぼ必ずといっていいほど、アイムエンタープライズの声優がキャスティングされています。

男性声優

女性声優

話題になったアニメにはほぼ確実にアイムエンタープライズの声優が主役級のキャストを演じています。アニメが好き、アニメに出演できる声優になりたいという人は絶対に狙いたい事務所です。

日本ナレーション演技研究所で学び所属オーディションを受ける

日本ナレーション演技研究所

アイムエンタープライズは、アーツビジョンやヴィムスなどが作るグループの1社です。

アイムエンタープライズに所属するためには、アーツビジョン付属の養成所である日ナレこと日本ナレーション演技研究所で声優のレッスンを受け、卒業時に所属オーディションを受けて所属するのが、正攻法の「アイムエンタープライズに所属する方法」です。それまでのレッスン受講態度や入所オーディションで、実力とキャラクター（人間性）が認められ、気に入ってもらえれば、アイムエンタープライズまたは関連の事務所（ヴィムスなど）に所属できます。

日本ナレーション演技研究所（日ナレ）に入所するには入所審査がありますが、よほどのことがない限りは入所審査で落とされることはありません。

出典：日本ナレーション演技研究所

基本的には「基礎科」→「本科」→「研修科」と進んで、アイムエンタープライズの入所オーディションを受けますが、入所審査時に認められれば、基礎科は飛ばして本科から入所することもあります。

「基礎科」「本科」「研修科」とも各1年のコースとなっています。年度末に進級審査を受け、合格すれば上のクラスに進級できますが、不合格ならそこで日ナレを退所するか、もう1年同じ科で学び、来年進級審査に再チャレンジするかを選択することになります。

この進級審査で「実力がある」「すぐにプロとして活躍できる」と判断された場合は、その時点でアイムエンタープライズや関連の事務所に所属できる可能性もあります。

基本的には、研修科が終わる年度末に所属オーディションを受け、合格した人だけがアイムエンタープライズやヴィムスに所属できます。

こういう流れになります。

ちなみに、日本ナレーション演技研究所（日ナレ）入所審査を受けられるのは、中学卒業以上、40歳までの人です。

日ナレは声優を目指す人たちから人気の高い養成所です。

しかし

と感じる人も多いのでは。

そう！

日ナレには（アイムエンタープライズではありませんがアーツビジョンのオーディションで、特待生として養成所の学費が無料になる制度がたしかあったはず……！！！

アーツビジョン無料新人育成オーディションは終了

日ナレではかつて「無料新人育成オーディション」を開催しており、それに合格すれば特待生として無料で日ナレに通い、声優のレッスンが受けられる制度がありました。

しかし、この無料オーディションは2006年で終了。

現在は行っていません。

今は特待生枠もなく、全員が平等にレッスン代を払って学ぶシステムとなっています。

日ナレで学んでも必ずアイムエンタープライズに所属できるとは限らない

日本ナレーション演技研究所はアーツビジョン、ヴィムス、アイムエンタープライズ、クレイジーボックスなどのプロダクショングループの付属養成所です。

所内オーディションでは各プロダクションの社長やマネージャーが、自分の事務所に合う子、欲しい子、自分の事務所で売り出したい子に声をかけます。

そのため、日ナレで学んでも必ずアイムエンタープライズに所属できるとは限らず、他のグループ事務所の所属になる可能性もあります。

日ナレの年齢制限

日ナレは40歳まで門戸を開いているため、多くの人に入所できるチャンスがあります。

もし40歳を過ぎてしまった場合、日ナレ所属審査は受けられません。

でも、諦めなくても大丈夫。他にもアイムエンタープライズに所属できる方法があるんです。

アイムエンタープライズに所属する他の方法：ボイスサンプルとプロフィールを送る

過去にどこかの事務所に所属してプロとして活動していた人や、自分の実力に自信がある人の場合、自分のプロフィールとボイスサンプルを直接アイムエンタープライズに送って売り込みをするという方法もあります。

ただし、よほど魅力的な人材か、目を引く経歴があるかでないと難しいでしょう。

けれど、他事務所の例になりますが、素人でいきなりボイスサンプルを送って採用された花江夏樹さんのような例もあるので、可能性はゼロではありません。

アイムエンタープライズに所属する他の方法：ドラフト式オーディションを受ける

日ナレに入学できる40歳を超えてしまった人や、日ナレに通う学費が出せないけれどどうしてもアイムエンタープライズを狙いたいという人、「3年もかけられない、もっと早くデビューしたい」という人、はたまた「できればアイムがいいけど、アイム以外の事務所でもいい」という人の場合、「声優事務所附属ではない声優養成所」に通うことで、アイムエンタープライズに入所できるチャンスがあります。

それが、「ドラフト式オーディション」を行う事務所です。

ドラフト式オーディションを行っている養成所はいくつかあり、アイムエンタープライズも多くの養成所のドラフトオーディションに参加し、そこから生徒をスカウトして所属させるています。

絶対にアイムエンタープライズから声がかかるとは言い切れませんが、アイムエンタープライズから声がかかる可能性がある、もしくはアイムエンタープライズがだめでも他の事務所に入れるかもしれないのが、ドラフト式オーディションなのです。

日ナレに通うと最低2年（もしくは3年）養成所に費やすことになりますが、ドラフト式オーディションを行う養成所の多くは半年のコースを設けています。また、学費もさまざまで、日ナレよりも安い学費で通える養成所もあります。

ドラフト式オーディションを行ってる声優養成所

ドラフト式オーディションが受けられる養成所はこちらです。

総合学園ヒューマンアカデミー　声優コース

全国主要都市に校舎がある大手スクールで、声優の育成にも力を入れています。全日制のコースや高校の卒業資格が得られるコースのほか、週1や夜間に通えるコースもあります。

ドラフト式のオーディションには90社以上の事務所が参加しており、毎年1月からはほぼ毎日、事務所ごとのオーディションが開催されるので、アイムエンタープライズに的を絞ってオーディション対策することも可能です。

エントリーするオーディションの数に上限はありません。例年、100社近いオーディションに挑戦する生徒もいるそうです。

＜夜間・週末コースの場合＞

その外のコースについての詳細は、ヒューマンアカデミーのホームページでご確認下さい。

総合学園ヒューマンアカデミー　声優コース

アミューズメントメディア総合学院　声優コース

アミューズメントメディア総合学院は恵比寿と大阪にあるアーティスト養成に特化したスクールです。

入所時のオーディションで「基礎コース（半年）」「研修コース（半年）」「マスターコース（1年）」のいずれかに振り分けられ、マスターコースの生徒がドラフトオーディションに参加できます。

アミューズメントメディア総合学院では、事務所を1社ずつ招くオーディションがあり、「アイムエンタープライズのオーディション」として、アイムエンタープライズのマネージャーだけにアピールする形式で自分をプレゼンできます。

もちろん、アイムエンタープライズ以外の事務所のオーディションも平行して受けることができるため、事務所所属のチャンスが多いのが魅力です。毎年70社以上の事務所のオーディションが開催されています。

2022年度卒業生の実績では、71％の生徒が事務所に所属しています。

＜マスターコースの場合＞

アミューズメントメディア総合学院　声優コース

代々木アニメーション学院　声優コース

代々木アニメーション学院では半年ごとにドラフトオーディションが開催されています。校舎が全国にあるため通いやすい人が多く、地方の校舎に通う人でも東京校の生徒と損差ない内容でレッスンが受けられ、オーディションが受けられるように配慮されています。

週1コースでは、学校や仕事と平行して学ぶことができるほか、学費が安いのが魅力です。オーディションが受けられるのはアドバンスコースのみとなりますが、アドバンスコースに入学するためには入所オーディションを受ける必要があります。オーディションは無料で受けられます。

代々木アニメーション学院のドラフトオーディションは、所属率が9割を超えているのが特徴。といっても全ての生徒がドラフトオーディションを受けられるわけではなく、ドラフトオーディションを受けるための学内審査があり、学内審査をパスした生徒だけがドラフトオーディションに参加できます。

代々木アニメーション学院では、アドバンスコースを希望する生徒に向けた「入学前に実力を知るオーディション」を受けることもできます。

まずは、アドバンスコース向けのオーディションで自分の実力を知るのもいいかもしれません。

＜アドバンスコースの場合＞

アドバンスコース受験の詳細を確認する

代々木アニメーション学院

映像テクノアカデミア

新宿御苑にある東北新社の運営する養成所です。

ステップ1（基礎）、ステップ2（研修）、ステップ3（実践）と3つのクラスがあり、ステップ3の生徒が毎年2月にドラフト式オーディションを受けられます。

ステップ3に入学するためには、入学時のオーディションをクリアしなくてはいけませんが、入学したい年の前年12月または1月の早めに申し込めばほぼ問題なくステップ3に入学できます。

映像テクノアカデミアのドラフトオーディションは、1回限り。

客席に各事務所のマネージャーが座る中、せりふやナレーションを披露します。アミューズメントメディア総合学院やヒューマンアカデミーが事務所ごとにオーディションを行っているのと比べると、チャンスが1回しかないけれど、オーディションが1回で済むという特徴があります。

映像テクノアカデミア

【ひと目で分かる】こんな人はこの方法が向いている

声優事務所に所属してデビューし、仕事をもらって名前が売れて、声優だけで食べて行けるようになるのはとても大変です。

それでも真剣に夢を追いかけるたくさんの人が、日々レッスンを重ねてチャンスを狙っています。

声優になるためには、まずどこかの養成所に入り、所属オーディションを受けるチャンスを手にいれなくては始まりません。

皆さんの夢が叶うよう、願っています。

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